東京都墨田区&埼玉県北本市のご当地映画「くそガキの告白」


 東京スカイツリーのお膝元である東京都墨田区と埼玉県北本市で撮影が行われたご当地映画「くそガキの告白」(6月30日よりテアトル新宿にて公開)。
 本作はキングオブコメディの今野浩喜さんが主演することでも話題を呼び、墨田区と北本市のコラボレーションのもと、たくさんの地域住民の方々の協力を得て撮影が行われました。
 今回は、墨田区内の撮影サポートを行う「(合)SUMIDA制作所」の代表であり、本作のプロデューサーでもある小林憲史さんにお話をお伺いしました。

「くそガキの告白」 ストーリー

 馬場大輔、32歳。人よりブサイクな自身の顔に勝手に強いコンプレックスを持ち、いい歳して自分の苛立ちを周りの物に当たり散らすクソガキ野郎。映画監督を夢見ているが、「映画で言いたいことがないなら映画監督を目指すのなんてやめちまえ」と言われて何も言い返せない。「俺の世界観!」と格好つけているくせに映画を撮ろうともしない。実は何で映画監督を目指しているのか、自分でもよくわからない。家では二人暮らしの母親に、「いいかげん自分の食いぶちくらい自分で稼ぎなさい。三十すぎてみっともない!」と文句を言われる日々が続いている。
 木下桃子、25歳。占いやおまじないが好きな女の子。中学生のときに観た学生映画「LOVEZONE」に魅了され女優を目指す。それは彼女が生まれて初めて持てた夢だった。高校卒業後すぐに芸能事務所に所属するも女優の仕事はほとんどない。オーディションには落ち続け、たまに出演できてもエキストラ的な役名のない役ばかりだ。そんな彼女は今日も撮影現場で笑顔をふりまいている。
ある日、そんな二人が撮影現場で出会う。そこから奇想天外な物語の幕が開く。
(「くそガキの告白」公式WEBサイトより)

小林憲史 プロフィール

 映画制作のノウハウを活かし、現在、地元墨田区で区内の魅力的なロケ地を紹介するサイト「すみだ撮影所」や、地元店舗とタイアップし美術・衣装協力を行う「美術部」、制作者の要望を受けロケーションコーディネイトをする「制作部」、企画開発から配給宣伝まで映像製作を総合的にプロデュースする「映像作部」から成る「(合)SUMIDA制作所」を運営している。地元住民との強力なネットワークを活かした映像関連事業を展開。「墨田区を映画の街に」をキーワードに、墨田区+HOLLYWOOD=SUMIWOOD(すみウッド)計画に尽力。自身がプロデュースする映画「くそガキの告白」が6月30日よりテアトル新宿にて公開予定。

インタビュー

今回は「くそガキの告白」の上映が決定したとの事でお邪魔させて頂きました。興味深いタイトルですね。映画の内容についてお聞かせ下さい。
 映画監督を目指していた人間が、結局夢叶わず追い込まれて家に戻って母親にも当たって…更に追い込まれて自殺しようとする。そこで、自分自身が本当にクソ野郎だなって自覚する意識改革の物語です。実際に“意識改革”が出来ると世界は広がっていくんですよね。全てのものの見方が変わる。それが今回の映画で伝えたかった部分です。僕は「くそガキの告白」っていうタイトルにしたんですけど、「告白」っていうものによるピュアなる思いだとか、気持ち、そういうものが映画を観て伝わると良いなと思います。

主人公のキャラクターと小林さん自身には共通項があったそうですね。
 そうですね。僕自身、脚本を読んでるうちに自分のフィルターを通して共通項を探してるんです。今まで映画の制作や現場に携わって生きてきた中での自分の経験があるじゃないですか。例えばクソガキでいうと、今まで映画監督目指してやってきた奴が、口だけで何も出来ない。そういうのが自分にもあって、人のことなんてどうでも良いって思ってた時期があるんです。自分にも追い込まれた時期があって、そこは自分にリンクしているなと思いました。

そんなにナイーブな青年だったんですね。
 未だにそうですけどね(笑)小学校の時は人前でそんなに喋れなかったですし、繊細なんです実際は。それを乗り越えて今があるんですけど、「クソガキの告白」はそういう部分で自分とリンクしてました。

今回の埼玉県の北本市とのコラボレーションは、どういう切り口だったんでしょうか?
 僕は北本市でVシネ(※おもにレンタルビデオ市場で流通されることを前提とした、低予算・短期間で製作される映画の総称)を撮ってたんです。そのときに凄い低予算で廃墟が必要で。予算聞いたらふざけるなよってくらいの作品だったんです。30万円40万円って意外とあるって思うじゃないですか。でも廃墟一棟借りるとなると、2日分くらいの値段なんです。それで1週間借りろって(笑) でも、縁あって知り合ったのが北本市の「キタミンラボ舎」というアーティスト団体さんたちで、偶然、廃墟を管理されてたんです。でもその廃墟の維持が大変だとおっしゃっていたので、撮影を誘致すればお金になりますよという話の流れになったんです。今回の「くそガキの告白」のときも同じ流れでまた北本市で撮影する事になりました。色々とご協力頂き、上映会も決定しました。

地続きの隣町同士でしかコラボレーションできないわけでなく、何かのアイデアさえあればどことでも繋がれるんですね。小林さんは現在、墨田区内の魅力溢れる物件をサイト「すみだ撮影所」で紹介してますが、なぜ墨田区だったんですか?
 元々、僕の地元です。確かに最初は「何で墨田区だけでやるのか」という意見も多々ありました。結果論ですが、僕は目の前にある映像制作の課題を地元でやってきただけなんです。初めはビジネスというより、困っている(依頼)人には無料でも。ネットワーク作りがテーマでしたから。それを一歩一歩やって、ふと気付くと(地元で)興味を持ってくださった方がいたんです。そこから色々な方を紹介していただく機会に恵まれ、ビジネスにも繋げていけたんです。よく墨田区のバーに飲みに行くんですけど、そこで知り合った方の縁でCMの仕事をもらってたりします。次から次へとどんどん繋がっていくのはすごく面白い事で、今は墨田区でやってて本当に良かったと思ってます。

小林さんの今後の展望についてお聞かせ下さい。
 今までは、地域に挨拶回りして、ロケ地が出来てネットワークが出来ていくという流れでした。すると、「うちの店を宣伝してほしい」というニーズが出てきたんですよ。それならやろうと。映像制作ならば出来るし、うちには専用の部署がある。墨田区はものづくりの町なんですが、物をどのように売っていくかという部分に投資は少ない。職人気質というか、何でも自分でやろうとするんです。でも、それでは限界がある。「これ良いですよ」って言ったって、お客さんは使ってみなきゃ分からないんです。「作るストーリー」と「売るストーリー」は違うもので、職人さんがどんなに良いものを作ったとしても、それと売り方っていうのは違う。(その意味で)「映画」っていうのは実は非常に良い宣伝材になるんですよ。地域の人とネットワークを結び、色んな方との協力の中で映画作りする。そうして関わった人からさらに他の人たちに伝わり…(、さらにその輪が広がる)。作品が大きくなれば大きくなるほど、映画を応援してくれる地域の人は増えていきますし、地域の人にとっては宣伝の機会も増える。相互作用ですよね。これが一番理想としている形です。
 現在は「墨田区を映画の街に」したいという思いから、「SUMIWOOD計画」(※上記小林氏プロフィール参照)として頑張っていますが、目指すところは「地域のすべてを巻き込んだスタジオ化」ですかね。例えば番組を作るとか、地域メディアというものの母体を担っていき、街の配給宣伝を司っていく。そんな試みができればどんどん広がっていくんじゃないかなと思います。今考えてるのは地域間のコラボなんですが、だいたい物語を作るときって「対比」を軸に描くので、舞台は二つくらいで良いんですよ。そこで街と街との交流ができてお互いに発展できる。作る側としても、二つくらいまでだったらご当地って言って良いんじゃないかと思う。それくらいだったらみんな違和感なく、他の街と協力して撮ってるのねって感じになるじゃないですか。だったらそれを利用していったほうが良いなと思ってます。今後は例えば、墨田と釧路とかね。そういう交流をこのスカイツリーを拠点にどんどん繋げていって、全国ネットワーク化したら、SUMIWOODは出来ると思います。

映画「くそガキの告白」は6月30日よりテアトル新宿にて公開予定。

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